なにがあっても全部ネタだよね。

18歳女子が韓国に留学しながらいろんなものを観察してみる

高麗大学留学事件簿…テストを奪い去ったウズベキスタン男子

高麗大学の語学堂に留学中の小森です。3級が終わり明日から4級が始まるのですが、思い出してみると、3級のクラスはとにかくぶっ飛んだ子たちが多かったのでございます。クラスメイトはアメリカ、フランス、モンゴル、中国、台湾、ウズベキスタンベトナム、日本、とものすごく国際的で、それぞれの文化の違いの中ですごく充実した3か月間を過ごすことができた。

 

16人しかいないのに半端じゃない変人率だったのですごく面白かったのだが、中でもぶっ飛んでるのがクラスのウズベキスタン男子(ここではSと呼ぼう)

 

Sはとにかくよく喋る。だからスピーキングはすごく上手なのだが、もうとにかくよく喋る。隣に座ったときなど、ひたすら喋りかけてくる。私も喋るのは楽しいので一緒になって喋るのだが、同じ話を何回もしてくるのでこちらももうわかったよ!!笑、となってしまう。でも、面白くて気のいいやつだからクラスメイトからも好かれていた。

 

Sは日本人のことを「日本人は本当にまじめに勉強する。本当にまじめに勉強する。ウズベキスタン人は全然勉強しないのに日本人は一生懸命勉強する!」と、ひたすら褒めてくれるのだ。

 

日本人を褒めてもらっちゃってこちらも悪い気はしないので「そう?ありがとう」なんて返事をするのだが、私はその話をSから確実に20回以上は聞いている。誉め言葉だって20回以上も聞けばうざったくなってくるのだということを私は彼から教わった。

 

 

Sは成績もかなり良い。ちなみにクラスで1番は私だが、2番目はSだ。Sはいつも私に負けるたびにおなじみの「日本人はいつも真面目に勉強する」と言っていた。このセリフに聞き飽きているのは私だけではないだろう。

 

なぜSの成績がいいのか、もちろん彼が真面目に勉強しているからに他ならないのだが、スピーキングとライティングのテストはかならず教科書に載っている例文をそのまま書き、話すのだ。ライティングもスピーキングも教科書に載っている内容を自分に置き換えて答えなさいということを(暗黙の了解として)やっているのでみんなはその通り自分に置き換えてアレンジして答えるのだが、(そんな暗黙の了解は)Sには通じない。

 

テスト中に嘘をついて何が悪い!!!と「あなたにとって大切なもんは?」という質問に対して、いもしない「妻と子供です!!」と堂々と答えてしまうのだから先生も困りものだろう。

 

そんなSをほんとおもしろ~とか言ってるクラスメイト達(私も含め)

 

 

テストはいつもそんな感じなのだけど、教科書を全部覚えるなんて大変な作業をまじめにやっているし、先生も低い点は与えられない。実際に韓国語もうまいし真面目に勉強しているので2番なのだ。

 

 

しかし、スピーキングとライティングはそんなことができても、リスニングとリーディングはそういうわけにはいかない。この2つは私の得意分野で、Sにとっては苦手分野だ。なのでテストが終わり先生が「集めるよ~」と言ってもSは書くことをけしてやめない。その堂々たる姿はまるで「俺がおかしいんじゃなくて時間通りにやめるお前らがおかしいのだ。」とでも言っているかのようだ。

 

普通の先生ならSからテスト用紙を奪い去るところだろうが、担任は優しい気の弱めの男の先生なので「Sさん…はやく…笑」という感じで、それでもやめないので先生がかわいそうなので、とうとう私や他のクラスメイトが「ほら!!先生困ってるじゃん!!」と言ってやめさせるのが常だった。

 

そして、事件は起こった。

 

 

その日は月曜日テストと言って2週間分の文法や単語などをテストする日だったのだが、いつも通りSは書くのをやめない。先生がどうにかやめさせて机の上でテストの枚数を数えている。

 

Sはすぐに私のところにきて「あの二番の問題って何番選んだ!?!?」と聞くので、私はそのまま答えた。Sは「間違えた!!!!」と言ってすたすたと先生のところに行くと、なんと先生からテスト用紙を堂々と奪い去ったのだ。

 

あまりのことに先生も怒るの通り越して笑ってしまっている。しかしSは止まらない。Sは堂々とテストの二番の問題を直しだした。先生が慌ててテストを取り戻しに行く。

 

先生とSがテストを奪い合っている。いったい何なのだこの珍光景はと、私は笑いが止まらない。

 

教室に先生の「アンデェ!!アンデェ!!笑(ダメダメ!!)」という失笑交じりの声と、私の「ははははははは!!!!」という高笑いだけが教室に響ていた。

 

 

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